5月に早くも梅雨入りしました。梅雨入りが早いと梅雨明けも早いのかと思ったら、そういうものではないそうですね。とは言え、このジメジメとした季節を乗り越えると「夏」、海の季節がやってきます。

先日、「海遊館の水槽内に、海洋プラスチックごみや廃漁網をリサイクルして作られたカラフルな洋服を並べた」と聞き、クライアント様に同行しプレス限定発表会にお邪魔しました。

世界最大級のサンゴ礁の海を再現した「グレート・バリア・リーフ」水槽の来年9月リニューアルオープンに向けて、72種約800点の魚を移動、約450トンの海水が全て抜かれました。そこに期間限定で、様々なファッションアイテムを身につけたマネキンが、サンゴ礁(擬サンゴ)を背景にショーウィンドウ風に展示されたのです。その名も「サンゴショーウィンドウ」。

1990年開館の海遊館を33年間支えてきた展示と海洋保全プロダクトを組み合わせることにより、「サンゴ礁の海のかけがえのなさ」「保全の大切さ」を感じてもらうきっかけにしたいという思いで企画された特別展。

日本に漂着するプラスチックごみの総重量の約40%が廃漁網やロープと言われている中、廃漁網を身近な製品に加工されているクラアイアント様にも展示依頼があり参加されました。

日本のサンゴは種類によりますが、今の時期(5月〜6月頃)に年に1度だけ卵を産むそうです。水温の変化に合わせて多くのサンゴが同時期にバンドルと呼ばれるカプセルを一斉に放つ産卵の様子はとても神秘的です。

しかし海水温の上昇により世界のサンゴ礁の白化現象が進んでいます。以前に水槽内でサンゴの産卵に成功したという記事を読んだことがありますが、サンゴ礁は雄大な海の中のカラフルな存在でいて欲しい。自分にもできることがまだまだあるはずと、今日改めて身の周りにあるものを見直しました。

INFO

海遊館

サンゴショーウィンドウ

共同通信社