Z世代が映画を観れない」という話を耳にした。なるほど、この世代は映像コンテンツを倍速で視聴することに慣れているため、2時間もの映画をじっくりと観ることが難しいそうだ。うちの次女もちょうどZ世代のど真ん中。動画は2倍3倍速で見るという。この世代は、コスパやタイパに非常に厳しい特徴があるらしい。

映画館で流れる「映画泥棒」のCMではないが、若者にとっては映画そのものが「時間泥棒」なのだろうか？この問題は学生だけでなく社会人にも関係しており、お昼の休憩時間を奪う「時間泥棒」が悩みの種となっている。

特に高層ビルで働くビジネスマンは、地上に降りるエレベーターの待ち時間が10分以上。そして、レストランに入店するタイミングが遅れるとすぐ長蛇の列となる。またコンビニもレジに行列が出来る。職場に戻る頃は、お昼休みが残り5分というのも珍しくないそうだ。

そんなオフィスワーカーたちの救世主となるのが「勤務先まで届けてくれるお弁当」だ。

東京大田区にあるクライアント（宅配弁当の玉子屋）様が、6月1日を「デリバリーランチの日」とし、日本記念日協会に認定された。

この日を選んだ理由は、お弁当を意味する「box lunch」の頭文字が6と1に見えることからだ。梅雨の始まる6月は雨も多い。雨の日に外食するのも、コンビニにいくのも大変だし、そんな時にUberをはじめ「デリバリーランチ」を楽しんでもらいたいという想いも込めた。この日は、玉子屋の創業記念日でもあるという偶然？もあるが、それはご愛敬（笑）。デリバリー弁当が「時間泥棒」からみんなを守ってくれることを願っている。

仕事も倍速で出来たら問題はないのだが…そんな能力は僕にはない。あちらこちらに潜む「時間泥棒」はご遠慮したいが、夜中に仕事をやってくれる小人の「仕事泥棒」がいるなら歓迎したい。